エコライフゲーム
地球温暖化が深刻化する中、個人の環境配慮行動の重要性が指摘されている。しかし、個人の行動でどのくらい二酸化炭素を減らすことができるのかについては、なかなか分かりづらい。そんな、個人の環境配慮行動と二酸化炭素の削減の関係をゲーム感覚で学べる「エコライフゲーム」が早稲田大学理工学部永田研究室、NPO早稲田環境教育推進機構株式会社・早稲田環境研究所の連携によって開発された。
環境配慮行動を遊びながら学ぶ
「エコライフゲーム」は、すごろく式のゲームになっており、さいころを振りながらお金とエコポイント(EP)を獲得する。エコポイントは、環境によい行動をするともらえ、最終的にはお金とエコポイントの総和で順位付け。ゲームは、3ステージ制になっており、主人公がエコ生活をしながら成長していく様子を表している。
1stステージは「学生編」。それぞれのコマでは、「校庭で逆上がり。手を洗うとき、水を出しっぱなしにしなかった。プラス1EP。CO2はマイナス4g」、「最後のボスが倒せない。テレビゲームを、いつもより1時間長くプレイした。マイナス3EP、マイナス1万円。CO2はプラス44g」など、学生時代にできるエコ活動を紹介。
2rdステージは「社会人編」。科学者や先生、建築家などの職業を選ぶことができ、「クールビズ。上着を脱ぎ、冷房の設定温度を1度高くした。プラス4EP、プラス2万円。CO2はマイナス105g」、「カップラーメンばかりの食生活。電気ポットでお湯を保温し続けた。マイナス7EP、マイナス2万円。CO2はプラス537g」といった社会人らしい活動も。さらに3rdステージには「環境優先コース」と「経済優先コース」のコース選択もあり、どのような人生を歩むか選ぶこともできる。
また、それぞれのステージで、エコポイントが0になった場合には「ゴミが島」に強制移動されたり、途中で自動車を購入したりなど、楽しめるイベントも用意。
小中学校の授業に導入
「ゲームでエコが分かる」「ほとんど自分の身のまわりであることが多くてリアルだった」「お金が減ったり、EPが増えたりする理由が具体的でよかった」「CO2がどんな時、排出しているかとか分かりながらも、楽しめた」実際にプレイをした生徒たちは楽しみながら学ぶことができるようだ。