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企業が連携して実践する「環境授業プログラム」

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第21回iSUC新潟大会 ~ジュニアエコプログラム

 2010年10月、新潟市内にある朱鷺メッセで開催された第21回iSUC新潟大会のプログラムの一つ「ジュニアエコプログラム」において、新潟市立高志中学校1年生118名を対象に環境学習授業が実施された。

「Power Up」で環境を学ぼう 新エネルギーの技術

 実施されたのは日本アイ・ビー・エム株式会社(以下IBM)の社会貢献プログラムの一つで、NPO早稲田環境教育推進機構と連携し、展開している環境授業。新エネルギーである風力発電の仕組みについて「Power UP」という3Dゲームを通じて学んだ後、ミニチュアの風力発電キットを用いて発電用の羽を製作。それを扇風機の風で回し、風力発電の実験を行って理解を深めていく。
 エンジニアがこれらの学習をサポートし、最後には自身の仕事について話をすることで、環境だけでなくキャリア教育の内容も含まれた授業だ。エンジニアキャリアへの育成やあこがれを醸成するE‐Week活動の人気プログラムでもあり、IBMでは昨学年度20回近く実施している。

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多様な企業からボランティアが参加

 iSUCとはIBM社の製品を利用している顧客が全国規模で組織しているユーザー研究会のイベント。
 今回の新潟大会では「地域貢献」ということを目的の一つにあげ、地元中学校の協力のもと、この授業の実施に至った。授業はiSUCに参加したさまざまな企業の社員がボランティアとしてサポート。生徒の活動をサポートしながら授業を盛り上げた。

複数企業による新しい展開

 参加した生徒からは「この授業で環境の大切さを学びました」や「将来、皆の役に立てるような仕事になりたいと思いました」などの感想が上がった。
 また、今大会の実行委員長を務めた株式会社コンサルトファーム代表取締役社長の丸谷哲司さんはiSUCとして”地域貢献”を掲げ、初めて取り組んだ今回、真剣に取り組む生徒さんたちとの交流を通じ、大会参加者である社会人のわれわれも”学ぶ”ことの大切さなど、多くの”気づき”をもらえました。次回以降も継続していきたいと考えています」と語った。
 一つの企業が開発した授業を、その企業のユーザーと協働しながら実施した今回のプログラム。企業と学校との連携における、新しい形になるかもしれない。

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