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コンビニエンスストアを出店してみよう!

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地域自律・民間活用型キャリア教育プロジェクト(2)

 「私たちは、交通量の多いC地点に出店することにしました」「駐車場を広くしたり、交通情報を提示するなどのサービスを考えました」

私たちの生活と経済

 千葉県柏市の中学校3年生を対象にした授業の様子だ。この授業は、経済産業省「地域自律・民間活用型キャリア教育プロジェクト」の一環として、NPO法人企業教育研究会が企画し、(株)セブン&アイホールディングスの協力の下、行われた。授業内容は社会科の「私たちの生活と経済」。今回は、単元の導入の授業である「コンビニエンスストアを出店してみよう」を取材した。

コンビニを出店してみよう!

 1時間目の授業では、NPOが作成した地域の地図を使い、子どもたちがどこにコンビニエンスストアを出店したらよいかを考えていく。住宅団地の近くのA地点や、介護施設の近くのB地点など、地域の特性を考えながら出店場所を考える子どもたち。さらに、出店場所が決まった後は、お店独自のサービスを考えていく。「交通量が多いしトラックドライバーも多いから、お酒はやめてコーヒーの品数を多くしよう」「お年寄りが多いから、通路すべてに手すりをつけよう」「お年寄り向けに和菓子を多く置こう」
 2時間目の授業では、同社の松本稔さんが講師となり、子どもたちのアイデアに対してコメントをしていく。
 「このグループは、B地点にシニアのニーズを取り入れたコンビニをつくりましたね。コンセプトは非常に面白いと思います。通路の幅を広くしたり、和菓子を置いたりするサービスは、既に行っている店舗もあります。後は、コンビニに来られないお年寄り向けに、商品をお届けするサービスなども考えられますね」

 また、授業の後半では同社の出店に関するエピソードを紹介。「どんな人が何人通るかなどは、実際に数えています。私もカウントする機械を持って1日中数えたこともあります。そのほか、出店する際には、道幅や駐車場の広さなども調べます。しかし、小売業で一番大切なのは、人、つまり接客です。お客様に気持ちよく利用してもらえる店づくりを考えています」と松本さん。

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講師の転機グラフを見てみよう

 授業の最後には、講師のこれまでの人生の転機をグラフ(人生転機グラフ)にして紹介。仕事のきっかけや、13年間勤めてきた仕事の苦労ややりがいなどを説明した。
 授業のコーディネートを行った同法人の谷山大三郎さんは、「実際に子どもたちが住んでいる地域で出店場所を考えたので、分かりやすかったと思う。そしてなにより、実際のプロの方からコメントをもらえたことで、講師の『熱』が伝わったと思う」と感想を話した。

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