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みんなの家に電気が届くまで

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関西電力による授業

 「電気がいろいろなところを通って届けられていることに驚いた」「電気が届くまでにいろいろな人が関わっているんだなと思った」

みんなの家に電気が届くまで

 京都・宇治市立平盛小学校6年生での授業の様子だ。この授業は、NPO法人企業教育研究会が企画し、関西電力株式会社の協力のもと行われた。授業内容は「みんなの家に電気が届くまで」。同校で実施している環境・エネルギー教育の一環として行われた。今回は、その授業の様子を取材した。

電気はどこからくるの?

 授業は、同法人が制作した「みんなの家に電気が届くまで」というビデオ教材をもとに展開。家庭のコンセントを出発し、電力計、変圧器、配電用変電所、一次変電所と電気が届く道のりをさかのぼりながら、それぞれの施設についてクイズを交えて紹介した。例えば、配電線の保守・点検については、配電線の点検をする際の正しい格好について4択でクイズを出した後、電気を通さない上着や手袋などについて説明を行った。

写真

電気を安全に届ける仕事って?

 授業では、施設のほか施設に携わる人々の仕事についても紹介を行った。配電線の保守・点検を行っている竹本さんは、仕事の苦労について「365日24時間、停電がおこればすぐに駆けつけなくてはいけないところが大変」と語る一方、「(停電したときに)いち早くお客様に電気を届けたときの喜ぶ顔を見たときがいちばん嬉しい」と仕事のやりがいを子どもたちに伝えた。
 授業を実施した担任の糸井先生は、「『電気、大切にしないとあかんな』…子ども達の多くが授業後の感想に書いていました。電気の使用量を減らそう、電気を大切に使おう、といった指導はしてもらっていないのに、です。
 そこで働く人の苦労や工夫を学ぶことによって、自分達の生活を振り返ることができたようです。モノではなく、ヒトから学ぶことの大切さを感じさせてくれた授業となりました」と感想を語った。

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