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「食」に関する内容を科学的に楽しく学ぶ

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日本マクドナルド「食育の時間」

 食育基本法の成立以降、さまざまな企業が食育活動に携わってきた。
 日本マクドナルド株式会社と株式会社NHKエデュケーショナル、NPO法人企業教育研究会の3者が協働して進めてきた『食育の時間』もそのひとつである。

デジタル教材「食育の時間」の提供

 始まりは、2005年にインターネットコンテンツ『食育の時間』の提供である。「栄養素」や「基礎代謝と運動」といった食事と身体の関係を科学的に解説するだけでなく、「食の安全」の基本となる手洗いや「食を通じたコミュニケーション」など、子どもたちにとって身近で大切なテーマを選び、アニメやゲームで分かり易く解説している。また、栄養士・健康運動士などのプロに学ぶ読み物も提供している。2007年には生活習慣を学習する「早ね早おき朝ごはん」に関するコンテンツも加え、6つのテーマで楽しく学習できる内容となっている。

教員や栄養士が更に活用し易く

 2007年からは「食育授業支援事務局」を開設。学校の中で教師や栄養士が『食育の時間』を活用した授業ができるように、全国の協力校でテスト授業を展開し、その内容を45分授業にまとめたモデル指導案を作成。DVD付きの冊子として全国の学校に無料で配布している。また、インターネットコンテンツ以外にも授業で活用できる教具を開発。希望があった学校には無料で貸し出しを行っている昨年は1000件を超える教育機関から問い合わせがあり、配布を行っている。

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全国の教職員・栄養士研修会で講演活動を実施

 同じく2007年からはモデル指導案の内容を教職員や栄養士の研修会、勉強会で紹介する講演活動を開始。全国から希望を受け付け、全国どこでも無料で講師を派遣して、授業のデモンストレーションを行っている。昨年は宮城県から愛媛県まで、全国19ヶ所で1034名の教員や栄養士が受講し、授業の進め方などを伝えた。参加者からは「内容が科学的で説得力のある授業進行ができそうだ」「単に仕組みを説明するのではなく、自分の食生活がどういう現状なのか少しでも考える機会が与えられるので、指導方法を今後参考にしていきたい」という声があがっている。
 食育授業支援事務局では、2009年度もDVD付指導案冊子の無料配布、教材の無料貸出や研修会の開催を募集している。『食育の時間』に関する問い合わせは、食育授業支援事務局まで。
 この授業や報告書に関する問い合わせや授業の相談は、食育授業支援事務局(電話:043-308-7229 平日午前10時~午後6時)まで。

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