平成25年度「情報通信月間」記念式典
総務省関東総合通信局と関東情報通信協力会が共催する「電波の日・情報通信月間」記念式典が6月3日午前、東京都千代田区のホテルグランドパレスで開催された。記念式典の中では、電波利用及び情報通信の発展に貢献した個人及び団体の表彰が行われた。
特定非営利活動法人企業教育研究会(千葉県千葉市、以下ACE)は、「情報通信月間」の関東総合通信局長表彰を受け、ACEの藤川大祐理事長(千葉大学教育学部教授)が表彰状を受け取った。
情報モラル向上へ全国に講師派遣
ACEは、千葉大学教育学部の授業づくりにおける研究活動をもとに、2003年3月に設立。さまざまな企業やアーティストなどと連携した授業プログラムを開発し、全国の学校の授業や教職員の研修会に講師を無料で派遣している。また、開発した教材を全国の学校に無料で配布する活動も行っている。
「子どもたちが携帯電話やスマートフォンを安心・安全に利活用することを目的に、教職員研修会における模擬講座や、児童、生徒を対象とした出張講座を多数実施するなど、ICTリテラシーの向上と情報通信の普及発展に多大な貢献をした」という功績が評価された。
2005年からは、株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメントと連携した出張授業「ゲームとの付き合い方を考えよう」を実施。2008年からは、ソフトバンクモバイル株式会社と連携した「考えよう、ケータイ」シリーズの教材を開発。教員が誰でもすぐに情報モラルの指導を行うことができるように教材を無料配布している。また、教職員や保護者を対象にした研修会への講師の派遣を行っている。
千葉県内の有害情報 啓発活動団体を組織
ACEは、2011年度から文部科学省の委託を受けた「千葉県青少年を取り巻く有害環境対策推進協議会(ちば地域コンソーシアム)」の事務局も担当している。千葉県内の行政機関、警察、情報通信事業者、NPO団体、有識者などの関係者との連絡協議会を開催し、青少年がインターネットを安心安全に利活用するための情報交換を実施。インターネット安全教室への講師派遣や、啓発に関するイベントを主催している。
2013年度も引き続き、ちば地域コンソーシアムの事務局を担い、県内の啓発活動の活性化を図る。コンソーシアムの活動はWEBサイト(http://ace-npo.org/consortium/)で公開されている。
その他の出張授業や研修会派遣、教材配布に関する情報は、WEBサイト(http://ace-npo.org/)でも確認できる。詳しくは、NPO法人企業教育研究会・事務局(電話:043・308・7229)まで。