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おやつの適量、楽しく学ぶ

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カルビー「カルビー・スナックスクール」

 「では、はかりの表示を見てみましょう」と声をかける講師。それに従い、ポテトチップスが乗ったはかりの表示を確認する子どもたち。「俺たちの班、85グラムだよ。多い?食べ過ぎじゃない?」

出前講座で食育の授業

 東京・足立区立本木小学校6年生の「食育」の授業の様子だ。この授業は、スナック菓子に対する正しい知識と理解を目的としてカルビー(株)が企画し、要望のあった学校で実施しているもの。同社広報室で管理栄養士の山崎麻乃さんらが、パネルやビデオ教材などを用いて説明し、子ども自らが正しいスナック菓子との付き合い方を学べるよう工夫されているのが特徴だ。

普段食べているお菓子の量は?

 授業ではまず子どもたちが、表示を隠したはかりの上に普段食べている量のポテトチップスを乗せてみるところから始まる。表示をはがしてその量を見てみると、はかりは50グラムから85グラムまでさまざまな数値を指す。普段自分たちがどれほどの量のポテトチップスを食べているかを把握するための実験だ。その後、オリジナルのビデオ教材で「おやつの量」「おやつの時間」「おやつの表示」などを学んだ後、講師の山崎さんがカロリーについて説明。6年生の1日のカロリー摂取量を基に、おやつで取るべきカロリーについて、ポテトチップスを例にすると、約35グラム程度であることを紹介し、改めて1回のおやつの量である35グラムを量らせた。子どもたちは、35グラムというポテトチップスの量を体験的に学ぶことができた様子だった。

 さらにその後の時間では、「賞味期限」や「栄養成分表示」「原材料名」などのポテトチップスの袋の裏面の表示の見方について説明を受ける。
 授業を受けた児童は「実際にはかりで量ったり、ビデオを見たりしたので楽しかった。今後はポテトチップスの袋の裏面なども注意して見ていきたい」と話した。また担任の橋本弘子教諭は「今後ますます食育が大切になってくると思い、スナックスクールに応募しました。ちょうど、家庭科でじゃがいもを育てたので、子どもたちはより実感をもって理解できたと思います。今後はポテトチップス以外のおやつについても適切な量を考えていきたいです」と感想を語った。

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全国で授業を実施

 同社では、平成15年から首都圏を中心に活動を展開。今年度は、地域カンパニーと協力し、全国約250校での授業実施を予定している。同社広報室の松尾衣恵さんは「お菓子は決して食べてはいけないものではない。子どもたちが量・時間に気を付けるきっかけとなれば」と今後に対する意気込みを語ってくれた。

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